ネットワーク思考のすすめ

ネットワークというとどうしてもインターネットやパソコン的なものを思い浮かべてしまう。そんなときに、電話とか道路とか水道とか新聞とかいう、つながり的なネットワークすべてに対して説明しているところがおもしろかった。まぁ、最終的にはこれからということで、インターネットの話になってしまうのは仕方ない。
ネットワークの発達は4大文明のときの治水、灌漑事業として川ネットワークから始まり、ちゃんと整備された道路、大金をそそぎこんでも毎年強くされている電話回線。世界の発展途上国は工業的整備と情報的整備を同時進行している。先進国の進んできた道を急ピッチで追いかけてくる。世界の平等化という目標は達せられるのはではないかと思ってしまう。正直、先進国日本を信じて追いつかれたくない。
この本が書かれてから10年が過ぎたのだけど、この本の著者の考えるような進歩をしたのか分かりません。ただ進むべきだったインターネットの世界がさらに強くなって、社会的なインフラになったことは確かでしょう。国がどんな政策で支援してくれたかもよく分からないけど。自分がいる業界なのに全然知らないんだよねぇ。少しでもこういう本は読んだほうがよいのかもしれない。
日本語は世界的な言語ではないが、英語も世界的な言語ではなくて、世界中の言語がお互いに歩み寄る必要があるということなんかは著者の予想のようには進まなかったかもしれない。やっぱり日本語では対応しきれないところがある。悲しいかなやっぱり英語だよね。勉強しないと。そういえばOCNがNTTのものだということも初めて知った。オープン・コンピュータ・ネットワークの略だったとか。