フロイト以後

フロイト以後 (講談社現代新書)

フロイト以後 (講談社現代新書)

心理学はかじっているんです。でも、全然わかっていないわkで、それでもフロイトの功績は大きいだろうことくらい知ってはいます。夢に見たものとか、すべてのコンプレックスとか、抑圧された性衝動にしちゃう人という感じのイメージです。いや、そこまで思っているわけではないけれど、世間からはそう思われていて、あんまり良いイメージじゃない。ユングの方が人気あるものね。でも、ユングのほうはどういう考えの人といわれるとまったく何も出てこない人も多いと思う。無意識とか語りだしても、それはフロイトも提唱しているわけだしね。
どうにも心理学は、思想とか哲学に影響を受けることが多いようです。自分に問題があるかも知れないという人が、現代でも心理学を学ぼうとするように、フロイトなんかも問題になってしまうような経験があったのでしょう。とりあえず、ハイデガーだけは鬼門です。哲学一般が難しいことは分かるがそれでもハイデガーはまったく太刀打ちできません。でも、邦訳も難しいですが、原文も難しく書かれているらしいです。ちょっと安心。
フロイトの性に結びつけるもので、オイディプス・コンプレックスなどででてくる去勢や近親相姦をそのまま受け取ると批判したくなるということが1つ。本当の父親におどされたり、母親に恋したりするわけじゃないですよね。本当にそんなことが自分にあったかどうか考えだすと否定したくなってしまうのもうなずける。原存在的な父親や母親がいるわけでって、それもイメージしにくいから困るんだよね。
夢がそのまま潜在思考ではなく、夢にする作業が含まれていることを理解しないといけない。夢判断を夢辞典と思って占いに使うものではない。ここで勘違いが起きるんだと。
フロイトの基の考えはというか精神分析の基盤は、患者を見て観察することから始まった。しゃべらせて治療するような現代の一般的にイメージできるカウンセリングは自由連想法で新しいものである。方法はどうあれ、原因はなんであれ、症状が治れば良いんですよ。それが医学です。この薬は効果があるが、どの部分にどのような作用を起こして治しているのかわからないものもたくさんあるわけです。
まぁ、難しかったのでわかったのはこのくらいで、あとは20人くりあの弟子や、精神分析に関係してきた人の考え方が紹介されていました。
アドラー・ライチ・ラカン辺りも読まないといけない感じがしてきた。