- 作者: 佐治晴夫
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1997/09
- メディア: 文庫
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サイエンスエッセイというジャンルのせいか、なんだか科学的な話なのか、文学的な話なのかよく分からなかった。章のはじめに必ず詩を入れているせいで余計に分からない。そして、科学的な部分は語り口のわりに難しい。
音楽にしろ、美術にしろ、「1/fゆらぎ」というのが心地いいものであるとか。あと、恒星や宇宙をつくっている元素は人間と変わらないものであるとか。宇宙は無からはじまったので、その前とかはなくて考えてもいけない、意味がないというなんとも実感しにくいもの。宇宙は何もない場所にゆらぎが起きて、そのままリトルバン、ビックバンと進んでいったとか。
哲学が科学に近づいてきているというのが印象的であった。あと、人類が地球外生命体に会う確率を割り出す式が載っていたのだが、仮定をしなければいけない項目が多すぎてとても役に立つものとも思えなかった。もしも、文明が滅びるまでが1000年としてみたいな項目はあまり意味がない。