ウミガメの怪物に食べられるんだ

10代後半くらいと思う。
海沿いの山にある家に潜伏している感じ。同じ年代の男が10人くらいいる。僕達は狩られる側にあるみたいだ。空いている民家をアジトがわりにつかっている。かなり放置されていたみたいだけど綺麗な家。日の当たる庭のような場所で仲間と話をしている。そのうちに別の仲間がジープで外から戻ってきた。武器を仕入れてきたらしい。ライフルみたいのがたくさんあるが、弾が全部少しずつで下手すると荷物になってしまうだけらしい。庭から下の道を眺めているとおじいさんが怒りながら歩いていた。あのおじいさんは自分たちと同じ人種だとわかったので助けに行くことにした。直感ではあるが今いる家の持ち主だと思った。
散歩道のようなゆるい階段をおりて海沿いのメインストリートにでる。なんとかおじいさんをだまらせて坂を登り始めた時に、露店で買い物をしている白い日傘の貴婦人に気づかれてしまった。こいつらが敵、そして僕らとは別の今世界を支配している人種らしい。やばいと思って急いで階段を駆け上がるが、足が重く走ってもスピードが全然でない。
貴婦人は汚いものを見るような目で僕らを軽く見て目をそらしてから、「始末してきて」とくさりにつないで歩かせていた二足歩行のウミガメの鎖をはずした。ウミガメは二足歩行のまま階段を駆け上がってくるのだけどすごく早い。重い足をひきずり階段を歩いていると追いつかれると思ったが、どう考えてもさっき助けたじいさんの方が足が遅くすでに最後尾の僕もおじいさんを追い抜くところだった。ところが、おじいさんは自分に足をつかんだかと思うと引き剥がした。そこには若い女の足がでてきて赤いハイヒールまではいていた。さらにその足を引き剥がすとさっきのウミガメのような足がでてきたが、突然スピードをあげて僕らを追い越していった。このままでは食べられるのが僕だ。
逃げても後ろから飛びかかられると思い、背中にくくりつけていた2本の棒でウミガメと戦うことにした。他の人達は足が重そうだけど階段をあがっていった。やっぱり戦うのは歩が悪いのだろう。