転々

転々 プレミアム・エディション [DVD]

転々 プレミアム・エディション [DVD]

84万円の借金で首がまわらなくなったオダギリジョーが借金取り三浦友和にあと3日で返せとせまられる。返すあてもなくパチンコに興じるオダギリジョーは負けて、駅周辺を歩いていてコインロッカーの鍵を拾う。ロッカーの中にはたくさんのだるまと天狗の折れた鼻の入ったバッグ。後をつけてきた三浦友和は100万円のバイトを持ちかける。霞が関まで無期限で散歩するのに付きあうというものだった。お金のあてのないオダギリジョーは話に乗ることにした。
それからただ2人で歩く。三浦友和は借金取りをやめてきていて、女房を殺したので霞が関まで自首しに行く。三浦友和とその女房は東京をただぶらぶらと散歩するのが好きだったのでオダギリジョーを誘いだしたのだった。道先で岸辺一徳に出会った。岸辺一徳に出会うといいことがあるらしい。法学部のオダギリは早く自首した方が罪が軽くなるとすすめる。三浦友和は初めて女房とキスをした神社で長いお祈りをした。女房と喧嘩するとよく来たオーギョーチーを食べに来たらしい。その料理屋は家庭内暴力で大変そうだった。
次はオダギリジョーの思い出の場所、前に住んでいたアパートに向かう。三浦友和は女房が浮気で若い男を漁っていたことに逆上して殺してしまったらしい。思い出の場所につくと建物はなくて工事が行われていた。コインパーキングになりそうだった。その後、オダギリジョーの父親と関係のあった畳屋に行く。畳屋のおやじは女房に手をだされたとかなり嫌っていた。その娘の行っているコスプレイベントに行く。平岩紙ちゃんが綾波レイのコスプレで登場。誕生会の思い出を話す。手作りのワニのラコステのポロシャツの話。
三浦友和はの女房は、ホテルで結局寝なかった相手が1人だけいてそいつが許せないという。どうやらオダギリがその相手のようだった。女房はオダギリが本当に好きで若いころの旦那によく似ていて困ったらしい。オダギリが三浦友和が偶然つれだしたのかどうかとても気になる。女房を写真を見せてもらったら全くの別人でほっとした。
三浦友和は偽名で結婚式の偽親戚の役をしたときに、知り合った新婦側の姉の絵描きにつきまとわれる。デザイナーということにしていたので、絵をみるようにねだられて家に連れて行かれる。そこには戦艦と戦闘機の戦う油絵があった。オダギリは公園で待っていたが、アンプを背負った騒音ギタリストの後を興味本位でかなり長い時間つけていた。夜になる公園に戻ったが三浦友和はいなかった。携帯もつながらなかった。飲み屋街を必死に捜索。困ったときは占い師だろうと三浦はそこでオダギリを待っていた。
三浦と女房は好きという気持ちと寂しいという気持ちを求めて、日曜日の最終バスに乗ったりした。女房はなぜか1人でバスを降りていた。その後、三浦とオダギリは旅館にとまった。今からジェットコースターに乗りに行こうと話したが夜なので諦めた。次の日はとんかつ茶漬けを食べた。娑婆の最後の食べ物はカレーがいいと話になった。その後、町の時計屋を見かけて主人にどうやってもうけて暮らしているのか聞いたら怒られた。しかも時計屋の主人はめちゃくちゃ強くて蹴られて怪我をした。そこで、前に偽親戚をやったときの奥さん役だった小泉今日子のところにいった。そこで泊まり家族ごっこをする。小泉とオダギリは動物園にでかけた。肉を買って変えると、小泉の姉の娘の吉高由里子が遊びに来ていた。そのまま偽家族を続ける。三浦の要望でカレーを作る。三浦の最後のごはんはカレーがいいと行っていたので不安になる。カレーの火をとめて4人で遊園地に行く。三浦とオダギリは花やしきジェットコースターに乗る。帰ってきてカレーを食べる。オダギリはカレーが辛いとうそをついて泣いていた。
次の日、最後の散歩にでかける。目的地のある散歩は散歩ではない。そして霞ヶ関についた。刑務所の中ではかからない携帯はいらないと池に投げた。ついに100万円をうけとった。1枚だけ抜けてしまった1万円を追いかけてて逃げることを提案する間に、三浦は逃げてどこかに行ってしまった(たぶん逃げた、霞ヶ関の方角じゃないよね?)


時効警察シリーズの監督と同じ三木監督だったので、随所に小ネタがちりばめてあり、キャストも時効警察とかぶっていた。三日月しずかも友情出演していた。ちょっと録画しておけばよかったかもと思うくらい良い映画でした。