幻想ミッドナイト（見果てぬ夢）

幻想ミッドナイト―日常を破壊する恐怖の断片 (カドカワ・エンタテインメント)

せっかくコメントしてくれたのでもう少し語りたいと思います。ビデオもDVDも出てないみたいだなぁ。非常に残念です。でもレンタルショップで見たことあるからビデオは存在するはずなんだけどなぁ。
このブログのタイトルにも使っている「見果てぬ夢」もこのドラマの１話です。原作赤川次郎。ドラマと原作でラストがまるっきり正反対です。昔心中した彼女、主人公だけ助かってしまい今は別の人と結婚して子供もいる。会社の社員にその彼女に似た女がいて不倫に走ってしまう。昔の彼女を夢に見て、濁った水の味をリアルに感じる。不倫相手は日に日に彼女と同一化して「何で一緒に死んでくれなかったの？」と主人公を殺そうとする。何とか逃げると娘が熱を出している。待つ病室で寝てしまい夢を見る。娘が水に濡れた姿で誰かを待っているという。それはまぎれもなく彼女の姿で私を待っている。待っても来てくれない私の代わりに娘を連れて行こうというのだ。私が行くから娘を返してくれと頼む。そして、目を覚ますと娘の熱は引いていた。原作ではこうなっています。ドラマでは娘を返してくれと頼む。娘の熱は引くが、主人公はびしょ濡れの姿でロビーで死んでいる。というふうになります。
これ赤川次郎で１番の傑作じゃないか。読み返したらすさまじくおもしろかった。