黒祠の島

黒祠の島 (ノン・ノベル)

黒祠の島 (ノン・ノベル)

いつ読んだか忘れたのでとりあえず感想だけ少し書いておく。
小野不由美さんの作品です。なんでこの人の作品買ったと言われると、京極夏彦の「どすこい」でパロディされていたから。それだけの理由です。すいません。
黒祠とは日本が国策で宗教を統一したときに異端扱いされた信仰のことです。なんかそんな感じ。詳しくは辞書とか読んでよ。
それで馬頭観音を信仰しているかと思いきや、カイチっていうヤギの妖怪を信仰していた。なかなかおもしろい。カイチを信仰している島で殺人事件が起こる。絶対的な領主がいて島の人みんなが隠そうとしたりする。あと殺人が起きても、もう1人犯人らしき人が死ぬとカイチの裁きということでお咎めなしになるみたい。結局犯人は遺産目当て的な感じで、領主の家の娘がカイチ憑きというかカイチ自体という設定になっている。もちろんヤギじゃなくて人間なんだけど、カイチは人を殺したくてたまらない人間らしい。だから家に閉じ込められていた。でも、そういう人間がでてくると幻滅する。理由もなく人を殺すのはなんかイヤだ。