のんのんばあとオレ

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

僕の1番好きな漫画家と言っても過言ではない水木しげる。まぁ、本当のところは1番好きなアニメは鬼太郎というだけかもしれないけれどね。とにかく、その水木しげるの妖怪好きになった理由が書かれている本。
水木しげるは、小さな頃は知恵遅れと思われていた。近所に住む拝み屋などを生業としているおばあさんがいて、その拝み屋のことを「のんのん」というのでのんのんばあというわけだ。この人が水木しげるの家で女中をしていたことがあるので、よく水木家にいたらしい。のんのんばあは妖怪や精霊、神様などに詳しくしげるにそれを教えてくれた。だから、いない見えないながらも水木しげるはそれを感じるようになっていったらしい。
後半は、子供時代の遊び方の話。ガキ大将は大変とかそういうこと。熱中するととことんやり、流行が過ぎてもいつまでもやるらしい。だから、プラモデルつくりや昆虫採集、新聞の題字集めなどのコレクションがすごいらしい。そのため観察する能力なんかが長けていることが、漫画家の仕事にも生きている。
さらに進学と就職の話。進学はできず、印刷屋に就職したが失敗ばかりでクビになったそうだ。

水木しげるは親しみやすい人物のようです。この時代にいた他の子供たちとそんなに変わらない気もする。とりあえず、のんのんばあみたいな妖怪に詳しい人がそばにいてほしい。