ゲゲゲの鬼太郎

ウェンツが鬼太郎役をやった実写版鬼太郎の小説版です。映画が先なのかなぁ。7月5日にちょうどテレビ放送もしてくれるようなので、読んだ時期も悪くなかったかも。
テーマパーク「あの世ランド」建設のため、ねずみ男による妖怪の地上げ屋が団地に出現していた。べとべとさん、あかなめ、傘化け、ぬっぺほふ、化け草履など。地上げをかけられている団地に住む女の子、実花と弟の健太。住人がどんどんいなくなることが妖怪の噂だと聞き、健太は妖怪ポストに手紙をだす。
あの世ランド建設地では、鳥居と発光する不思議な石の欠片が見つかる。その日はもう夕方だったので工事が中止になった。地上げ屋をやっていたねずみ男は、鬼太郎の邪魔が入り仕事にならない。工事現場の鳥居の社の中で次の作戦を練っていると、地面が割れて落ちてしまう。そこには高価そうな石が落ちていた。それは妖怪石だった。この石を質屋に売ろうとしたのだけど、その価値が分かる人がいない。仕方なくやっと5000円で買ってくれるところを見つけた。しかし、そこで目を放した隙に実花と健太の父親が盗んでしまった。
妖怪石は妖狐族の天狐が大天狗に頼まれて、保管していたものだ。人間や心の悪い妖怪が持つと大変なことが起こるらしい。その妖怪石を妖狐族のNo2の空狐が狙っていた。部下の気狐、野狐を使い探している。社が壊れたことを知り、そこの妖怪石を追いかけて、においからねずみ男と割り出す。しかし、もう妖怪石の行方は分からない。妖怪石は父親から健太の手に渡されていた。父親は妖怪石を盗んだことで警察に捕まり、なぜかそのまま死んでしまったらしい。裏で空狐が手をひいていたのかも。その後、健太が狐たちに狙われるが、鬼太郎の助けが入る。
妖怪石の行方を鬼太郎も捜し始めるのだが、空狐の作戦により鬼太郎が盗んだということになり、妖怪裁判にかけられることになった。ねずみ男や昔鬼太郎にこらしめられた妖怪の見上げ入道や百々爺により罠にはめられ、鬼太郎は有罪になる。砂かけばばぁと目玉のおやじのおかげでなんとかその場は逃げ出すのだが、鬼太郎が次の満月が昇るまでに妖怪石をもってこないとその2人が鬼太郎の代わりに釜ゆでの刑にされてしまう。そのため急いで探していて健太にまたたずねる。健太は父親との約束を守って妖怪石を隠していた。その妖怪石を渡すためには死んでしまった父親とのもう1つの約束をはたしたいということだった。三途の川に会いにいくことにする。そのために輪入道に力を借りる。
三途の川に行き、父親にあってキャッチボールをするという約束を果たす。ボールの代わりには妖怪石。健太の強い意志のこめられた妖怪石により、父親は天にのぼった。妖怪石をようやく渡してもらい、輪入道の妖怪列車で元の世界に戻る。戻る途中で空狐たちの襲撃に会う。数で圧倒していく。しかし、ふいをつかれて妖怪石が空狐の手に渡ってしまう。形勢逆転したその時、天狐が現れて妖怪石を取り戻してくれる。天狐は例え住処を奪われても人間と争わない姿勢のようだ。鬼太郎はそれに意見して、人間にあの世パークの建設と油揚げのお供えをさせることを約束する。
そして、地上げに協力してきた妖怪たちをつかってテーマパークの社長をこらしめ、あの世パークの建設と油揚げのお供えをさせる。鬼太郎は実花に恋をして、実花も鬼太郎に恋をしかけていたのだけど、人間と妖怪の恋は悲惨な結果になるので、目玉のおやじのはからいにより、実花の記憶を消してしまう。実花と健太には父親が帰ってきた。
そんな感じでめでたしめでたし。

アニメの鬼太郎と同じようなストーリーです。ただ鬼太郎が甘い。恋愛が無駄に前面に押し出されている気がする。あと戦う場面が少ない感じかなぁ。映画だしもうちょっとアクション入れてもいい気がする。あと個人的には、べとべとさん人気が気に食わないなぁ。あんまり水木妖怪という感じしないし。