しらみゆうれんと妖怪の森

コンクリートのような、古い洋館のような廃墟の中を歩いている。歩いているといつの間にかその建物を抜けて、暗い森の入り口に立っている。そこには少し壊れた木のお堂みたいなものが建っている。手を合わせて拝んでから、1本だけの森に続く道を歩いていく。森に入るともっと暗くなって何かの気配がする。どんどん奥に入っていくと、なんとなく周りに霧のような白いものが漂い始めた。その霧が形をもち始めた。烏天狗のような形をとって僕に語りかけてくる。「ようやく来たか、しかしもう我々妖怪にはお前を助けるものなどおらぬぞ」そう言って周りを見渡すように言った。木の上や影にもたくさんの妖怪がいたが、皆僕を見ているものの目を合わせようとしない。見ていない場所にいる妖怪は僕に対して怒りの言葉などを投げつけてくる。仕方なく僕は1人で森を抜けて、敵を倒しに行こうと思った。敵が何かは分からない。
しかし、そこで木の上に真っ白い大きな女が座っていた。しらみゆうれんという妖怪だと思った。しらみゆうれんは僕の唯一の味方だと言った。必ずピンチの時には助けてくれるとも。今はその時ではないが、道だけをいけるようにしてくれるという。龍の着ぐるみを着た子鬼が川に丸太を浮かべて待っていた。川をのぼっていってくれる船頭をしてくれるらしい。木の棒のオールを漕ぎ、川をのぼっていく。協力したのがばれるとまずいから口は聞いてくれないらしい。


とここで地震の予感を感じたのか、急に目が覚めてしまった。その後、震度3でゆれた。