父親のお葬式よりも彼女が大事

中学生くらい。
秋田県の目黒という雪のつもり山の中で父親のお葬式。この地名は実在するのか知らない。お葬式の後から父親方の父母の姿が見えないことが話題になって、夜の間中探したが見つからない。朝日も上がってきてもう疲れはてていた頃に電話がなって、電動マッサージ椅子のある山小屋の中で二人とも凍死したみたいという知らせが入った。大型の道路から離れていて、その山小屋へはほとんど人が行かないらしい。死亡推定時刻を聞くと、探し始めた位の時間で、そのくらいの時間にちょうど大型道路までは行った人がいた。後少し進んで山小屋まで見ていれば生きていたんじゃないかと悔やんでいた。
その落胆した状態のまま、母親の運転する車の後部座席で家に変えることになった。山道を通ると両側の森にはまだ雪が残って朝日に反射している。そんな時に、今日は彼女の真琴が留学で空港から出発する日だったことを思い出す。母親に急いで空港に向かってと頼むけれど、不謹慎だと怒られた。それでも僕は急いでと頼む。