おトメさん 第3話「嫁が宣戦布告!大乱闘の夜…」

麻子は李里香に結婚前はカフェではなくキャバクラに務めていたことを白状させた。しかし、李里香はそれで悪びれる様子もなく麻子にそんなに私が嫌いですか?と聞き返してきた。好き嫌いの問題ではないと麻子は答えたが、嫌いじゃなければ探偵や刑事のようにこそこそ過去を調べたりはしないと言い返した。それでも笑顔で李里香はご飯を食べ始めた。
キャバクラは体を売る場所ではないし、お客さんにお酒をすすめるだけ、女子大生も旅行のためのアルバイトとして気軽にやっていて普通のことと李里香は言った。麻子は世間や普通の範囲を広げないでと言い返した。そこから李里香は自分の過去の話を始めた。母が高校生の時に亡くなり生きていくために夜の世界に入ったので恥ずかしいことと思っていないと言った。麻子は恥ずかしくないのなら優太に隠しているのはおかしいと返した。李里香は、お母さんとお父さんは隠し事がただの1つもないですかと言い返した。隠し事があれば夫婦じゃないわと震えながら麻子は返した。
その頃、博行はホテルでまるみと浮気中だった。
25年の間にはいろいろあったが肝心なことは全部打ち明け合ってきたと麻子は言った。それは幸せですね、でも私は優太が小さな秘密を持っていても許せると李里香は返した。キャバクラで働いていたのは職業を偽り騙して結婚したので小さな秘密ではない、優太がかわいそうだと麻子は言った。
優太はカフェで店員とまだしばらく話をして良い雰囲気になっていた。それを刑事が見ていた。
李里香は優太がショックを受けると思うので自分で言えないので、言うのならお母さんから言ってくださいと頼んだ。優太がやきもち焼きなので傷ついておかしなことにならないといいけれどと李里香は心配もしていた。麻子はそれを脅しと受け取った。李里香は優太を本気で愛してるだけだと言い、嫁いじめをしているだけだと麻子に言った。そして、ばらしたいなら好きなようにばらせばいい、ただたった今から私も好きなようにやらせてもらうと宣言した。
優太が帰ってきた。李里香はカレーを作ったけど麻子においしくないと言われたと麻子にいじめられ泣いているふりをした。


失踪事件は行き詰っていたが、単なる家出ではないと刑事はクビをかけても捜査続行と言った。かつてはすごい刑事だったので、裏があるんじゃないかと他の刑事も少し気にしていた。
翌朝、麻子は博行に大事な話があるから今夜話せないかと相談していた。博行は京都への出張があるので無理だと断ると、出張先に麻子が出かけてまで話をしたいと譲らなかった。
朝食を作る李里香に優太はお袋があんなになるとは思わなかったと謝っていた。その後給料日だから夕食に出掛ける約束をした。麻子はそれを聞き優しく送り出すようにしたが、朝からいちゃいちゃしてと怒っていた。麻子が庭にでるとバラが落ちていた。ちょうど通りかかった美由紀を見つけて、この前に話そうとしたことがなんだったのか聞くと、美由紀は忘れちゃったと気まずそうに家に戻っていった。家に戻った美由紀は姑と朝ごはんがパンかご飯かでもめ、旦那さんはそうっと出社した。
また恒例となってきた旦那たちのカフェの朝の集会が行われた。戦況が読めれば作戦もたてられると優太が言うと、梶原家の旦那さんは「まだそんなことを言っているのか、戦争は私たちの見えない所で常に起きている。なんでもありだし、失踪事件の人のように私も消えたい」と言い始めた。失踪人も2世帯同居だったらしいし、同じような嫁姑戦争で逃げたのかもと博行は言い始めた。馬鹿なこと言っていないで早く仕事に行ったらと店員に冷たく言われてしまった。
麻子は洗濯物を干していた。派手なパンツが干されていて思わず目を背けてしまう。麻子が出かけようとしたところに、外の通りから子供の助けてという声が聞こえてきた。逃げる子供を追いかけているのはシャベルを持った李里香で地獄に突き落としてやると叫んでいた。慌てて麻子が追い掛けると美由紀たちがいて、遊んであげていただけだと分かった。子供好きであやすのが得意で近所に李里香のような子が引っ越してきてよかったと美由紀たちの評判もよかった。美由紀はそんなに子供が好きなら優太を押し倒して子供をつくって、お金はおばあちゃんにださせればいいとたきつけた。おばあちゃんと言われ麻子は少し戸惑う。「まだおばあちゃんになりたくないみたいで」「生活の基盤がしっかりしてからのほうがいいと思って」とやりあってから麻子は出掛けて行った。近所の人も冗談が通じないわねと困っていた。麻子は子供ができてからではおしまいだわと焦っていた。
優太は仕事先でベビーベットを見てぼんやりしていた。上司にまさかもうガキが出来たんじゃないか、正社員になるまで作らないなら一生にできないかもね、愛妻のためならってそんなにいい女房なの?と嫌味を連発した。いい女房ですと答えるとどうせ大したことないだろ
、写真を見せろと命令をだしてきた。写真を見ると契約社員のくせにこんな良い女をと嫌味を言いかけて、李里香をどこかで会ったことがある、俺みたいなモテない男があったことがあるとしたら風俗かと言った。
博行はまだ会社だったが、来日する監督のお土産をまるみが用意していないようで大変なことになった。まるみは女に恥をかかせる人は嫌いですとメールを送ってきた。昨日はホテルでも一線を越えていないらしい。心配してきた一条に博行はなんとか間に合わせると答えたが、プライベートでとらぶっているようですが大丈夫ですかと嫌味を言われてしまった。博行は少し怒り自分で用意すると会社を出て行った。
麻子は嫁の正体を伝えるためにと会社近くの喫茶店まで来ていた。店の前を博行が通りかかったが、そのまま通り過ぎていった。麻子が店をでるとまるみがその後を追いかけていった。まるみが謝って買いに行くと言うと、博行は自分が買いに行くと言い、裾をつかんだまるみに対して誰が見ているかわからないだろうと言って目をやった先で麻子と目があってしまった。一条は遠くからそれを携帯のカメラで撮影した。
博行は北村と新幹線に乗っていた。博行は麻子に電話して、出張準備で会えなかったことを謝り、あの女性とはなんでもないと言い訳したが、途中で麻子に電話を切られてしまった。嫌な気分になっていたところ、李里香が歩いているのを発見し、嫁が他の男性と会うところを抑えられる、神様はまだ私を見捨てていなかったと感じた。家族のために探偵でも刑事にでもなると李里香の尾行を始める。
李里香は本屋にやってきた。早かったねと声を掛けた相手は優太だった。それで尾けるのをやめて馬鹿にしてと怒りながら帰ってくると、隣家の梶原家からまた喧嘩の声が聞こえてきた。夕ごはんがハンバーグか魚の煮付けかで喧嘩していた。李里香のバッグを弱みとして姑がいじめている。ゴミでも勝手に持ってくると窃盗罪になるという姑に美由紀もとうとうキレて警察に電話すればいいじゃないかと言った。本当に警察に電話をした姑だったが、美由紀に電話をきられてしまう。そのままもみ合いになり姑が突き飛ばして美由紀は棚のガラスで怪我をしてしまった。そこに麻子が飛び込んできた。
美由紀は麻子の家に来て手当を受けた。李里香の手帳とバッグの件を美由紀は打ち明けた。男にあってお金をもらっていたことも美由紀は打ち明けた。手帳とバッグは麻子が預かることになった。美由紀に付き合ってもらい麻子は出かけることにした。
優太と李里香は高そうなレストランで食事をしていた。優太は麻子と李里香のことを心配していて、自分が頼りないのが悪いが全部大丈夫と言われたら寂しいと言った。李里香は一緒にいられるだけでうれしいと言った。たまにわがままも言っていいと優太が言うと、李里香は赤ちゃんが欲しいと言い出した。さすがにそれには優太も困った顔をしたが、赤ちゃんができれば麻子も認めてくれるかもしれず、本当の水沢家の一員になりたいというと優太も笑顔を返した。
博行は北村と共に京都の旅館で来日した監督をもてなしていた。当然お土産の焼き物も用意できていた。その後、バーで北村と博行は飲んだ。飲み比べをして、博行が勝ったら取締役に推薦するし、北村が勝ったら一夜を共にすると勝負を挑んできた。スケールの大きい勝負ですねと博行は誤魔化したが、勝負にのることにした。
一条は博行とまるみを撮った写真に写っていた麻子が誰なのか気にしていた。刑事は水沢家の前にまた来ていた。明かりについていない水沢家の庭まで入り込み、洗濯物や窓から部屋の様子をのぞいていた。
麻子は美由紀を誘いキャバクラに来ていた。麻子には他の場所にいるキャバ嬢がみんな李里香に見えていた。麻子はピンクドンペリも入れて、付き合っている人や儲かるのかどうかなど聞いていた。結婚する時に話すのかどうか質問すると、彼氏にはOLと嘘をついていると答えた。結婚なんて所詮騙し合いで、男は永久指名料を払うだけ。相手の親がめんどくさい場合はいびって追い出してしまえばいいとキャバ嬢たちで盛り上がり始めた。麻子は最低、相手をだましてお金のことばかり言ってと説教を始めた。結婚ってなんですかとキャバ嬢が質問すると愛よと答えた。キャバ嬢に笑われて旦那がキャバ嬢に入れ上げてきている復讐でしょうと言われてしまった。主人はこんな安酒場に来ませんと麻子が言い返したが、キャバ嬢は安酒場じゃないですよと言って会計にすると31万円もかかっていた。こんなめちゃくちゃな金額払えないと3万円だけおいて帰ろうとすると2人は店員に捕まってしまった。
優太と李里香は先に家に帰ってきていた。李里香が家に来たことにより麻子がでかけることが多くなったと喜んでいた。これをチャンスと思った李理香は、麻子が帰ってくる前に一緒にお風呂に入ろうと提案した。そこに警察から家に電話がかかってきた。
警察署では例の刑事が麻子と美由紀の話を聞いていた。店側はお金を払わずに逃げて、逃げる時に殴ったボーイが全治2週間の怪我、さらに20万円のグラスも3つ割れたと主張していて、それらの合計で懲役20年と刑事は説明した。なんとかしてほしいとお願いする麻子たちだった。店側も被害届はださないといっているので、今後無茶をしないようにと刑事は叱った。そこに身元引受人として李里香と美由紀の姑が来た。家に帰りたくないと美由紀が言い始めると、李里香が4人だけの秘密にしませんかと提案した。心配をかけないのも思いやりで家族を守るためですと李理香がさらに言うと、美由紀の姑も同意した。麻子は恩を売り過去が暴露されるのを封じようとしている、なんてしたたかなんだろうと李里香の言葉を悪く受け止めていた。
部屋から出てきた刑事に部下が、失踪人は1000万以上の借金があることがわかったと報告した。普通の公務員が手をださないような闇金にまで手をだしているので裏があると予想された。
麻子は家に帰ってきて、25年間守ってきた家がどうなるか心配していた。李里香にもらった人形を倒し、美由紀から預かった李里香の手帳やバッグをクローゼットの奥に仕舞いこんで眠ろうとベッドに倒れ込んだ。そこに李里香が入ってきて「私のことを調べようと務めていた店にまで行くなんて大胆ですね、このスパイが」と言い出した。「そんなに知りたいなら本当のことを教えてやる、あんたの息子なんか愛していない、この家に入って家をめちゃくちゃにしたいだけ」と李里香はブラックローズを麻子に差し出した。ブラックローズの花言葉は『死ぬまで憎む』だった。
翌朝、目を覚ました麻子だったけど部屋での李里香の言動は夢だった。李里香が起こしに来て博行も出張から帰ってきていることを伝えた。博行がお土産のカニで今夜は鍋にしようと言ったが、麻子の様子は変だった。喫茶店に行けなかったことを博行は謝り、それより大事なこととして取締役に推薦してもらえることになったと報告した。麻子はあんまりうれしそうではなかった。そんなこと考えられなくてと麻子が答えると、どんな思いでこのポストを勝ち取ったと思っているんだ。お前のちっぽけな悩みとは違うんだよと博行も怒ってしまった。博行が落としていった庭のシャワーが暴れて麻子はびしょびしょになってしまった。びしょびしょのまま部屋にあがり、ちっぽけな悩みと言われたことをかなり怒っていた。そして、李里香が結婚前に務めていたのはカフェじゃなくてキャバクラだったとばらしてしまった。博行と優太は驚いた顔で李里香を見た。