山の上のカジノ

多分20歳くらい。
キャンピングカーで山の上のカジノを目指している。キャンピングカーには中学時代にバンドを組んでいた2人が乗っている。リズムギターの方がついに家の農業を継ぐことを決めて実家に帰ろうと思っていると話し出した。へぇそうなの的な返事をして、すでに実家にいる僕は今はあまり作物を育てていない畑の活用方法でも聞こうかなと思った。ただリードギターの方はすごく怒り出した。別に今バンドを組んでいるわけでもないが、夢をあきらめるのか的な内容だったと思う。なんかめんどくさいなぁと思い知らないふりをして窓の外を見ていると、お前も何もしてるんだととばっちりを受けた。まぁ確かに何もしてないなぁとは思った。
子どもが絵に描いたような緑の山にぐねぐねした道がついているだけの山を登り切り、突然カジノが姿を現した。